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ナツズイセンが咲いています。
ヒガンバナ科の植物で春先に葉を出し、夏には枯れます。その後、花茎をのばし花を咲かせます。葉と球根がスイセンに似ていて、夏に花が咲くからナツズイセンという名前になりました。花はユリみたいなんですけどね。
古い時代に中国から帰化した植物だといわれています。
こちらは、キツネノカミソリ。
ナツズイセンと同じくヒガンバナ科の植物で冬から春に葉を出し、一旦枯れた後、花茎を伸ばし花を咲かせます。
ヒガンバナなど、これらの植物の共通点として、冬~春先の他の植物が展葉していない時期に葉を出して光合成を行い養分を蓄えています。
様々な戦略で植物は自分の生きる、花開く生き方を歩んでいます。植物の生き方にも人生のヒントが転がっているなと感じる今日この頃です。
コバギボウシの気品ある紫色の花も咲き始めました。
写真のハチのウエストはキュッとくびれています。
このくびれは、ミツバチやアシナガバチなど社会性のハチが巣を守り敵を攻撃するためにお腹を自由に曲げ、針を自在に使いこなすための適応だと言われています。
一方、ハバチやキバチなど進化の段階でいうと古いタイプのハチは、毒針というものを持っておらず、お腹もくびれていません。
ちなみに、ハチの毒針は産卵管が変化したものなので、オスのハチが刺すことはありません。
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マツムシソウが咲き始めました。
淡い紫色の花が涼しげで、初秋を彩ってくれる野草です。
今後、段々花畑で徐々に咲いていきますのでぜひご覧にいらしてください。
マツムシソウは二年草、越年草といわれ、発芽して1年目では花を咲かせず、翌年、株が充実すると花を咲かせます。そして花を咲かせた株は枯死してしまいます。
花が咲き終わった株の種子を採種して、直播をしたりポット苗にして育成して継続的に花を咲かせるようにしています。
女郎花(おみなえし)
オミナエシの花の黄色く小さい粒粒を粟のご飯に見立てて、粟花(あわばな)と呼ぶ地域もあるようです。
白い米を「男飯」と呼んだのに対して、粟のご飯を「女飯」と呼び、「おんなめし」→「おみなえし」となったという説や、おみな(女)えし(へし=圧し)から、(美しい女性をも圧倒するような美しさってことでしょうか?)この名前がついたという説など諸説あります。
万葉の時代には、美人部為、佳人部為などの名が当てられていたそうで、いずれにしても美しい女性を連想させるような植物であったと思われます。
群生して風にそよぐ姿は、女性的美しさがあります。
一方でオトコエシという植物もあり、花は白くオミナエシに比べ力強い印象があります。
オミナエシは秋の七草として、昔から親しまれてきた植物です。
しかし、キキョウやフジバカマほどではありませんが、近年めっきり自生個体が減ってきてしまっています。
どこにでもある、当たり前のようにある野の草花だと思っていたものが、実は徐々にその姿を消しつつあります。
オミナエシなどが生育する何気ない草地を守っていく、というのがいかに難しいか、秋の七草は様々な感慨を与えてくれます。