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6月30日✿

堀金・穂高地区
2021年6月30日

毎日雨降りの日が続いていますが、今日で6月も終わりです。段々花畑最上段ではウスゲヤナギランが見頃です。ヤナギランと一緒に黄色いお花も咲いています。

黄色いお花はサクラソウ科のクサレダマ。地中海沿岸原産のマメ科の落葉低木、レダマに似ていることから名づけられたそうです。ふーん・・・ですが、レダマの画像を検索しても似ていませんよ。

そんなクサレダマの近くで咲き始めたのはオオタカネバラ。北海道や東北、本州中部の亜高山から高山帯に分布します。棘がたくさんあるので、近づいて撮影する時は注意してくださいね。

段々池の縁には、白花のヤマホタルブクロが咲いていました。成長したクララのそばで、毎年ひっそりと咲いています。

5日前のブログで紹介した、一株に4つのつぼみを付けたササユリ。今日、3つ開花していました。あと一つ無事に咲いてくれるでしょうか?お猿さんだけが心配ですね。

 

ヤマアジサイ開花

大町・松川地区

森のゲート前のヤマアジサイが綺麗に咲いていたのでお知らせします。


「あじさい」という名は「あづさヰ」という言葉から由来しているそうです。
この言葉を分解すると「あづ」と「さヰ」になります。
「あづ」は小さいものが集まっているさまを、「さヰ」は藍色の花のことを示しています。
つまりあじさいとは、藍色の小さな花が集まっている様子を表した言葉になるそうです。

ちなみに漢字の「紫陽花」は、唐の詩人がある紫色の花を紫陽花と名付けたことから始まります。

後に平安時代の日本で辞書を作る際に辞書の著者が唐の詩人の詩を読み、勘違いして名付けたのが現在紫陽花と呼ばれている花です。

つまり語源の花と現在紫陽花と呼ばれている花は別物になるそうです。

また紫陽花には花粉を求めて虫たちがやってきます。

マルハナバチの仲間です。トラマルハナバチでしょうか。まんまるしててかわいいです。
ミツバチもやってきました。足に花粉をつけています。
コアオハナムグリ
深い緑色と藍色はとても映えます。つい見かけるたびに写真を撮ってしまいます。

気温が上がって昆虫たちも活発になりました。何か見つけたら、またお知らせしますね。

 

カエル展、7月4日まで

堀金・穂高地区
2021年6月29日

あづみの学校理科教室の特別展示『あめあめふれふれカエル展』は、今週の日曜日が最終日となります。新入りのカエルのピクルスは、お腹に虹マーク、手足には傘マーク。梅雨らしい装いですね。

都合で展示から離れていたコケガエルですが、先週から展示に戻ってきましたよ。苔に擬態するのは得意ですが、指のようにはなれないようです。

今年1月に、干支の生き物で登場していたアフリカウシガエルは、少し大きく成長しています。いつもボーっとしたお顔をしていますが、餌を食べるときは豹変し、とても活発になります。

アメリカ合衆国南東部に生息するホエアマガエルは、先週から新しく仲間入りしています。犬のように大きな声で鳴くのが名前の由来ですが、1度だけ「クワッ」と鳴いたのを聞きました。

ミツヅノコノハガエルはとても大きな口をしています。時々脱皮をするときに、口をあんぐりと開ける様子が見られますよ。かわいいカエルたちをお見逃しなく!

 

6月末のお花✿

堀金・穂高地区
2021年6月28日

段々花畑から園路を西側に少し上った場所に、3つのベンチがあります。ベンチの周りにはキリンソウが咲いています。秋にはホトトギスがベンチを囲みますよ。

段々花畑に戻ると、ヤマブキショウマが咲いています。ヤマブキの葉に似ることが名前の由来ですが、こちらの方がかなり大きめです。

花畑の最上段と2段目の境に、2株だけひそかに咲いているヤマルリトラノオ。クガイソウに似ていますが、花色も薄く花序も太短かいのが特徴です。

ヤマホタルブクロは咲き始め。釣鐘のような形が可愛いですね。段々池の縁には、白花のヤマホタルブクロも咲きますよ。

場所が変わって、段々原っぱや野原の小川沿いなどでは、オオバギボウシが咲いています。段々花畑で咲くコバギボウシに比べ、草丈も葉もかなり大きいので一目瞭然です。

 

素敵な作品

大町・松川地区
2021年6月27日

6/26(土)・6/27(日)の二日間にわたって行われた紙漉き体験、おかげさまで多くの方にお越しいただきました。

今回は完成品の一部をお見せします。

みんな、上手にできました!

自然素材の良さを活かすのも良し、煌びやかにデコレーションしても良し。デザインに正解はありません。

クラフト体験をされるときはぜひこの気持ちを忘れずに楽しんでくださいね。

 

お花と一緒✿

堀金・穂高地区

ヤマアジサイやガクアジサイの写真を撮影していると、時々ニホンカナヘビが花の上で休んでいる姿を見かけますよ。地上から数十センチ上の方まで、わざわざ上っていくようです。爬虫類は日光浴が欠かせないのですが、同時にお花見もしているようですね。

クマバチが蜜を吸っているのは、段々花畑のウスゲヤナギラン。花の周囲を飛びながら、ひとつずつお花を変えて蜜を吸っていきますよ。

ウラギンヒョウモンはクガイソウの吸蜜中。何度飛び立ってもすぐに戻ってきます。今日はクガイソウに決めているようです。

別の個体はオカトラノオが良いようです。段々花畑にはたくさん花が咲いているので、好きなお花を選び放題ですね。

クララに頭を突っ込んでいるのはトラマルハナバチ。長い口吻を活かして、花の奥にある蜜を吸います。7月頃にはツリフネソウのお花にもたくさん集まりますよ。

 

紙漉き体験

大町・松川地区
2021年6月26日

信州松崎和紙の職人、腰原さんのご指導のもと紙漉き体験を行いました。

松崎和紙は手漉き和紙の伝統技術を守り続けている、
大町市の歴史ある和紙です。

今回は紙漉き体験の様子を少しお見せします。

和紙は水が命です。鉄分を含んだ水や、泥で汚れた水で紙を漉いてしまうと紙も茶色くなってしまいます。
そのため、漂白質や石灰質の水が流れる大町方面の川は、白い和紙作りに適していたと腰原さんは言います。
お水に紙のもとを溶け込ませ、さらに樹液でとろみをつけます。

こちらの白いお水が和紙の素です。
これはとろみ具合でしか判断するという、職人さんにしかできない仕込みです。まさに職人技!
今回の体験は和紙をデザインするだけでなく、和紙を作れるというのも魅力です。

和紙を作ったら、デザインの作業に入ります。

ヒイラギやカエデの葉のような自然の素材や、煌びやかなアクセサリーなど、色とりどりの素材ばかりで何を使うか悩んでしまいますね。

色を付けることもできますよ!皆さんすごくきれいな和紙に仕上がりそうです。
こちらはちょうちょでしょうか?工夫次第でいろいろなものを作れるんですね!すごくかわいいです。
和紙のデザインを終えたら、万力で水分を出して、紙で水分を取って完成です。
おうちの窓に貼って乾かしてくださいね。
完成!乾くのが楽しみです。

私も体験しましたが、すごく楽しかったです。
明日6月27日(日)も行いますので、ぜひいらしてください。

 

白いお花✿

堀金・穂高地区

梅雨の時期に咲くのクリの花。良く目立つ長い花序は雄花です。強い匂いがあるので、虫たちもたくさん集まります。

雄花の基部にある小さな花が雌花です。花の下の部分は、すでに小さなイガグリのようですね。

ヤマアジサイやガクアジサイに似ているのはノリウツギ。花序が円錐形をしているのが特徴です。

夏のお花のリョウブも咲き始めました。花の最盛期には他のお花ではあまり見ない、青や緑の体色をしたヒメコガネがたくさん集まります。

多くのカエデの仲間は4月頃に咲きますが、かなり遅れて咲いたのはコミネカエデ。もう咲かないのかな?と思っていたら、やっとお花を見ることができましたよ。

 

ササユリ✿

堀金・穂高地区
2021年6月25日

あづみの学校西側の林の中で咲いているのはササユリ。ほんのりピンク色のお花は、木漏れ日が差し込むと美しさを増します。 4株花が咲いているのを見つけましたよ。

少し前から咲いていたのですが、昨日ようやく写真を撮りました。ササユリが咲いている林の中には、ウルシや蚊がたくさん。気を付けて見てくださいね。

真ん中にあるササユリは、すでに花が落ちた後でした。葉が笹の葉に似ているのが名前の由来ですが、周りの笹と本当によく似ていますね。

つぼみが4つもついているササユリがありましたよ。2つ咲くのは見たことありますが、こんなに多いのは初めてです。でも心配なのはお猿さんです。かじったりブチっとちぎったり、見つけられるとイタズラをします。何とか見つからずに全部咲いて欲しいですね。

 

オタマジャクシ

堀金・穂高地区
2021年6月24日

泡の中から出てきたのは、モリアオガエルのオタマジャクシです。

理科教室の特別展示『あめあめふれふれカエル展』で、6月18日に産み付けられた卵塊から、今朝オタマジャクシが出てきましたよ。

オタマジャクシが孵化する頃に、ちょうど卵塊がとけるように柔らかくなり、水の中へと落下していきます。カエル展を見に来られたお客様は「頑張れ!」と応援しながら観察されていましたよ。

一方こちらはヤマアカガエルのオタマジャクシ。公園の段々池で足が生えていない状態で採集します。しばらくすると最初に足が生えて、その後に手が生えてきます。手足が揃うと、尾は体に吸収されていきます。

ほぼカエルに変態した個体。ちょびっとだけ尾が残っているのが可愛いですね。