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今日は段々花畑のお花をご紹介します。梅雨時期の草花と言えばウスゲヤナギラン。 最上段や少し下の段で咲き始めました。 草丈も高く色も鮮やかなので、遠くからでも良く目立ちます。
大きいものは2mにもなるオニシモツケ。公園では1mほどです。粒々のつぼみから、はじけるように咲いた小さな花が可愛らしいですね。
クリーム色のキバナノヤマオダマキは、距と萼片が紫色をしているヤマオダマキの黄花種と言われています。下向きに咲いているので、写真を撮るときは上向きに撮影しがちです。
※花名が間違っていました。6月23日訂正。
アスチルベはチダケサシの園芸種。チダケサシに比べ花がまとまって咲き、ボリューム感があります。公園ではアスチルベが先に咲いて、後からチダケサシが咲きますよ。
標高差のある公園では、標高の低い場所から花が咲くことが多いのですが、キリンソウは標高の高い段々花畑で先に咲いてから、遅れて標高の低い段々池周辺で咲くようになります。不思議ですね。
野の休憩所北側花壇ではコリウスの植え付けが始まりました。アジアやアフリカ、オーストラリアなどに自生するシソ科の植物です。花も咲きますが、主に色鮮やかな葉を鑑賞します。
8品種、5060株のコリウス。夏に向けて、成長が楽しみですね。
植えているのはもちろん〝コリウス戦隊 シルバーズ〟の皆さん。去年は雨で花壇の土がはねて、葉に付着して固まってしまいました。今年は土にチップをかぶせて土がはねないようにしましたよ。
一方こちらは段々花畑の鯉のぼり。今月5日で終了していましたが、お天気や作業の都合で今日の撤去となりました。
鯉のぼりを吊るしていたワイヤーを緩めて、1本ずつ降ろしていきます。
朝早くからの作業でしたが、しばらくすると青空も見えてきました。北アルプス蝶ヶ岳の雪形〝白蝶〟も久しぶりに姿を現しました。鯉のぼりとの共演も、これで見納めですね。
今日、今年初めてコクワガタを見つけましたよ。いたのはミズナラの木。毎年カブトムシがたくさん集まる木です。樹液も出ていて、それを目当てにやって来たようです。
昨日、「今年のクワガタはまだですか?」という質問を受けたばかり。「活動はしていますが、まだ夜にしか見られないと思います。」と答えたのですが、昼間に活動していましたね。
こちらはオオスズメバチ。朝早く、地面でじっとしている所を見つけました。棒を近づけると乗って来たので、白いトレーに移して写真を撮りました。少し小さめの個体でしたよ。
正面から見るとこんな感じです。針で刺されるのも怖いですが、大きな顎も迫力があります。しばらくするとブーンと飛んでいきました。皆さんは危ないので、真似しないでくださいね。
宙に浮いているように見えるのは、ミノガの幼虫のミノムシです。よく木の枝や建物の壁に張り付いているのを見かけますが、こちらは糸を出してぶら下がっています。少しでも遠くへ移動したかったのかもしれませんね。ブランブランと、しばし空中遊泳です。
開園前に段々花畑で見つけたのは、2頭のアサギマダラ。毎年秋にフジバカマが咲く頃、北から南へと渡りをする途中に姿を現します。春から夏にかけては、南から北上する途中になるようです。
とまっているのはフジバカマ。花が咲いていなくても、いつも現れる場所で見られるのは驚きですね。この後2頭で舞い上がり、近くの桜の木の上に飛んでいきました。
こちらの逃げていくお猿さんは、走るのが大変そうです。3本の手足で走っています。右腕が曲がって使えないようです。生まれつきなのか事故によるものかはわかりませんが、痛々しいですね。
場所が変わってあづみの学校の理科教室。これまでガイドセンターにあった「カエルの缶バッジ」のガチャガチャが、カエル展の会場に引っ越してきましたよ。カエルグッズのお隣にあります。
缶バッジは、職員撮影のあづみの公園オリジナル。他では手に入りませんよ。カエル展の期間だけの販売です。カエル展を見てカエルが好きになったら、ぜひチャレンジしてくださいね。
相変わらず集団行動のお猿さんたち。あらゆる場所から現れて公園の中を移動します。公園がお猿さんの生活圏の中にあって餌も豊富にあるので、入らずにはいられないようですね。
林の中から出てきたのはお母さんと赤ちゃんです。成熟したメスの数だけ赤ちゃんが生まれるので、さらに大家族(大きな群れ)になってしまいました。でも赤ちゃんはとっても可愛いのです。
哺乳類なので、当然お母さんの母乳で育ちますよ。赤ちゃんが生まれるとお母さんは神経質になります。たいていはすぐに赤ちゃんを抱えて逃げていきますが、あまり近づくと威嚇されることも。他の個体が加勢することもあるので、気を付けてくださいね。
お猿さんたちの目当てはこちらの木の実。まだ熟しきっていませんが夢中で食べています。
アキグミのような花が咲いていたのですが、実ったのはグミの実?正確にはわかりませんが、とにかくおいしいようですね。派手ないたずらと、大量のうんちだけは勘弁してね。
網の中にいるのはアオダイショウです。あづみの学校理科教室の裏方で見つけましたよ。体長は1mほど。実は毎年この辺りでアオダイショウを見かけます。それも年々大きくなっているのです。
もしかしたら同じ個体で、この辺りに暮らしているのかもしれませんね。オリーブ色の体色をしていますが、個体によっても変異があり、光の当たり具合によっても見え方が違うようです。
大きくなると2mほどに成長します。ネズミなどの地上の小動物も食べますが、木に登り鳥の卵やヒナを襲うこともあります。古い家屋などで屋根裏に入ってくるのもアオダイショウが多いようです。
おとなしい性格ですが、変なところに入られると困るので、少し離れた場所に行ってもらうことにしました。木登りが得意なので、ブロック塀も器用に登っていきます。
笹藪の中に帰ってもらいましたよ。公園の中には、他にもシマヘビやヤマカガシが暮らしています。苦手な方も多いと思いますが、園路で見かけたらそっとしてあげてくださいね。
あづみの学校理科教室の特別展示『あめあめふれふれ カエル展』。ニホンアマガエルの色違いが勢揃いです。緑色や灰色(茶色)は、自然でも周囲の環境にあわせて体色を変化させます。左側の青や黒の個体は、以前も紹介した突然変異による色素異常です。
ニホンアマガエルの顔を良く見ると、鼻から目を通り鼓膜にかけて黒い線があります。この線があると間違いなくアマガエルですが、田んぼで見られる緑色のカエルには、この線が無いものもいます。
それがシュレーゲルアオガエルです。大きい方がメス、小さい方がオスです。繁殖期に出会うと「だいすきー」としがみつきますよ。アマガエルの鳴き声は「クワックワックワッ・・・」、シュレーゲルアオガエルは「キリリリリ・・・」と高い声が特徴です。
シュレーゲルアオガエルにそっくりなのがモリアオガエル。シュレーゲルアオガエルは黒目の周りの虹彩(こうさい)が黄色く、モリアオガエルは虹彩が赤いのが特徴です。「カララ・・・コココ・・・」と低い声で鳴きます。
全然違う種類に見えますが、こちらもモリアオガエルです。長野県北部や中部に分布するものは模様の無い無紋(むもん)型ですが、長野県南部や愛知県、静岡県などでは模様のある有紋(ゆうもん)型が見られます。体の大きさも無紋型よりも有紋型の方がひとまわり大きくなる特徴がありますよ。
タニウツギがそろそろ終わる頃になると咲き始めるのがハコネウツギ。咲き始めに白い花は、ピンク、赤へと花色が変化します。海岸近くに自生するので、公園のハコネウツギは植えたものです。
山地に多く見られるニシキウツギも、白から赤へと花色が変化します。ハコネウツギよりも花が細長く、花色も濃い紅色になります。ハコネウツギと同じスイカズラ科タニウツギ属に分類されます。
ウメの花に似ているバイカウツギ。茎の中が中空になっているのでウツギ(空木)の名前がついていますが、アジサイ科に分類されます。野の休憩所北側の東屋裏では、真っ白な花をたくさん咲かせますよ。
段々花畑一画に咲いているテカリダケキリンソウ。キリンソウの地域変異種で、南アルプスの光岳(てかりだけ)に自生します。温暖化の影響でしょうか、年々株が小さくなっているのが心配です。
段々池の縁に咲いているのはウツボグサ。花穂の形が武士が矢を入れる靭(うつぼ)に似ることが名前の由来。花が終わって茶色くなった花穂は漢方に使われ、夏枯草(かこそう)の名で呼ばれます。
今日、関東甲信地方の梅雨入りが発表されました。昨日の深夜から降り始めた雨は、今日1日降り続きました。「あめあめふれふれ・・・」ようやくカエルたちの願いが叶ったようですね。
理科教室の外は雨。「ボクにも 雨降り見せて」とアマガエルさんにお願いされたので、窓際の観葉植物に乗せてあげました。すると、めちゃくちゃ前のめりで外の様子を見ていましたよ。
こちらも1日ずっと外の様子を見ているカエルさんがいます。後ろ姿がなんとも可愛いマルメタピオカガエルです。今日は朝から夕方までずっとこのポーズ。
マルメタピオカガエルはアルゼンチンやパラグアイに分布します。水生ガエルなので、ずっと水の中で暮らします。時々息継ぎのために、目と鼻を水面に出しますよ。
熱帯地域に生息するため、乾季に水場が干上がると泥の中で繭を作り、雨季になるまでじっと耐える習性があります。外の雨を見て「雨期になったのかな?」と思っているのかもしれませんね。
最近、「アサギマダラがいた!」と教えてくださるお客様が多いので、私も注意して過ごしていると、なんと目の前を大きなアサギマダラが舞っていきました。
大人げなく追いかけていると、ふわりと止まってくれたのでパシャリ。
秋に渡る姿が見られることで有名な蝶ですが、この時期にみられるということは、もしかすると公園の近くで生まれた個体かもしれませんね。