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エゴツルクビオトシブミ

堀金・穂高地区
2023年6月20日

クルクル巻かれたエゴノキの葉。これはオトシブミの仲間〝エゴツルクビオトシブミ〟の揺藍(ようらん)です。メスは葉の中に1~2個の卵産みます。中で孵化した幼虫は葉を食べて成長し、成虫となって外へ出ます。揺藍は、まさに幼虫のゆりかごなのです。

オスは首が長いのが特徴。エゴはエゴノキ。ツルクビは鶴のように長い首。オトシブミは、江戸時代に相手に想いを伝えるために巻紙を地面に落とした「落とし文」の風習に由来します。

今朝見つけた時はすでに完成間近でした。最初から見られなかったのが残念です。メスは体長6~7㎜の小さな体で、器用に葉を巻き上げていきますよ。

しばらくすると葉もしっかりと巻かれて完成しました。オトシブミの多くは揺藍を地面に落としますが、エゴツルクビオトシブミは葉につけたままにします。なので〝オトサナイブミ〟なのです。

やっと完成と思って見ていると、何を思ったか葉を切り落としてしまいました。他の種類のオトシブミに憧れての行動?真意はわかりませんが、正真正銘のオトシブミになったのでした。