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通常は8月13日から16日がお盆休みとなりますが、10日の土曜日から12日の山の日までの3連休も合わせると、昨日からお盆休みの方も多いようですね。
公園も昨日から一気にお客様が増えています。猛暑のこの時期、一番のお目当ては水遊びです。展望テラスから池を見下ろすと、賑わっているのが伺えます。
少し前泥水になった〝じゃぶじゃぶ池〟。水路から流れてくる水は綺麗になりましたが、底に泥が沈殿しているので人が入るとやはり濁ってしまうようです。
大盛況なのは〝ニジマスのつかみ取り体験〟です。朝、養殖場から運ばれて来たばかりのニジマスを、子供たちが追いかけますよ。おいしく食べてくださいね。
そして昨日水換えしたばかりの金魚の水槽は、1日で元通りになってしまいました。恐るべし植物プランクトンの繫殖力です。また水換えしなきゃですね。
あづみの学校理科教室の特別展示『かわいいメダカと金魚ちゃん』の金魚水槽。まるで入浴剤を入れたような色になっていますよ。大丈夫?
これは〝青水〟と呼ばれ、植物プランクトンが発生したものです。アオコやグリーンウォーターなどとも呼ばれます。窓からの日差しや強い照明、新しくセットした水槽、濾過バランスが崩れた時などに発生します。
植物プランクトンは分裂して増えるので、あっという間に緑色が濃くなります。屋外の池で養殖されている金魚は青水を好みます。金魚たちは嬉しいのですが、見た目が良くないので水替えを頻繁に行います。
普段は半分ほどの水換えのところ、今日は3分の2ほどを換えました。少しは薄くなりましたよ。水槽照明も外して植物プランクトンの発生を抑えます。
新しい金魚を導入してしばらくすると、必ずと言っていいほど発生する植物プランクトン。夏の特別展示は青水との戦いでもあるのです。
里山文化ゾーンの棚田エリアでは、ヒマワリが咲き始めました。5,000㎡に2万本が植えられています。〝おにぎり山〟を背景に、黄色い笑顔が並びますよ。
開園前の時間。北向きに撮影しているので、ヒマワリたちは東を向いています。よく太陽の方向を向くと言われますが、そんなには回転しないようですね。
二段上にあるヒマワリ迷路。総延長は500mです。スタートは写真の奥の方、バイオトイレの少し上の方になります。開花しているのは少しですがご利用いただけますよ。数日すると開花する花も一気に増えそうです。
ヒマワリ畑と園路を挟んだ反対側にはジニア(百日草)の花壇もあります。こちらはすでに見頃の状態です。ヒマワリとの共演が楽しめますよ。
さらに一段下には長いジニア畑が広がります。ピンクと白の花が鮮やかですね。堀金口付近のジニア畑と併せると、12,000㎡・22万本にもなります。
ヒマワリ畑とヒマワリ迷路は、第2駐車場から徒歩5分の岩原口をご利用ください。日陰がほとんどないので、帽子や飲み物などの熱中症対策をお忘れなく。
段々原っぱの一画でナツズイセンが咲いています。ナツズイセンはヒガンバナの仲間です。春に葉を伸ばして枯れた後、8月になって花を咲かせます。花が咲いた後に葉が出るヒガンバナとは逆ですね。淡いピンク色の花が素敵です。
草丈は60㎝ほど。通りがかったお猿さんに潰されることもあります。ロープで囲ったこの場所にしかありません。興味のある方は早めに見てくださいね。
池から流れ出る小川に縁にはコバギボウシが咲いています。オオバギボウシの花が終わった頃から咲き始め、オオバギボウシよりも葉が小さいのが特徴です。
龍の広場の一画ではヌルデの花が咲き始めました。後から調べると雌雄異株だそうです。この場所の木が雄株か雌株かは?です。
葉は9~13枚の小葉からなる奇数羽状複葉で、葉軸には葉が繋がったような「翼(よく)」があります。ウルシの仲間なので触るとかぶれることがありますよ。
不安定な天気が続いています。昨日の夕方は滝のような雨が降りました。その影響で、公園の中を流れる烏川幹線水路は泥水になっていました。
水を引き入れている池もこの通り。サンパチェンスも泥水に浮かびます。
水を止めると池の水位が下がり〝ウォーターアドベンチャー〟のアトラクションの一部が動かなくなるので、仕方なく水を流します。〝じゃぶじゃぶ池〟も泥水で「ゴメンナサイ」状態です。シャワーでよく洗って帰ってくださいね。
あづみの学校の屋外水槽も泥水?いえいえ、こちらは開園前の水槽掃除直後の状態です。屋外水槽は昨日の夕方に補給を止めたので、濁りませんでした。
午後にはきれいになりましたが、河川水補給が出来ないので水温は20℃越えの状態。早く濁りがとれないとお魚たちもピンチです。猛暑&豪雨は困りますね。
あづみの学校の屋外水槽にあるコナラの木。7月に虫たちが集まりましたが、その後姿を消し、また最近になって見られるようになりました。まずはカブトムシのグループ。樹液の出る場所は少しずつ変わっていくようです。
シロテンハナムグリたちも集まっています。下から観察していると、時々オシッコをするので要注意なのです。
大きなノコギリクワガタもいました。餌場争いをしてもカブトムシには力で負けてしまいます。シロテンハナムグリとは仲良くやって行けそうです。
別のクヌギの木でも、一度姿を消したカブトムシが再び帰ってきました。この場所ではスズメバチとの競争も激しいのです。
こちらは中くらいの大きさのノコギリクワガタ。先ほどの個体に比べると大顎があまり発達していません。さらに小さい個体はストレートのV字になります。体の大きさで大顎の発達も変わってくるのが面白いですね。
黒地に白い斑点は、お馴染みのゴマダラカミキリです。公園ではヤナギの木で多く見かけます。移動の途中で園路を歩いている所にもよく出会いますよ。
長い触覚が特徴のミヤマカミキリ。クヌギやコナラなどの樹液にやって来るので、カブトムシやカナブンなどが集まる木でよく見られます。
あづみの学校の屋外水槽にある、コナラの木から落ちて来たミヤマカミキリを見つけることも多いのです。顎の力が強いので噛まれないように注意しましょう。
こちらも触角が長いキボシカミキリ。体の2倍ほどの長さがあります。ガイドセンター前を歩いていたそうです。目立つ模様ですが初めて見ました。
イチジクやクワの木に産卵し、成虫も皮や樹皮を食べます。きれいなカミキリムシですが、食害を起こすことから害虫として扱われることもありますよ。
あづみの学校理科教室の特別展示『かわいいメダカと金魚ちゃん』のグッピーの水槽。お腹が卵で膨らんでいたメスが稚魚を産みました。グッピーは直接稚魚を産む卵胎生メダカの仲間。産まれる直前に卵から孵化するのです。
こちらがお母さん。国産グッピーの〝アクアマリンネオンテール〟と言う品種です。すでに産み終えたのでお腹はすっきりしています。卵が入っている時は、尻びれの前の部分が膨らみ、稚魚の目も透けて見えるのです。
心配そうに見守るお父さん・・・ではなく、食べようとしているのです。親は産んだばかりの稚魚を食べてしまうので、産卵ケースに入れて隔離します。
生まれた稚魚は20匹余り。お母さんもケースの外に出されて、これからは稚魚だけで飼育します。配合飼料も食べますがプランクトンを孵化させて与えます。
お隣の水槽にも別の種類のグッピー。国産グッピーの〝アクアマリンレッドテール〟と言う品種。こちらは春の特別展示で生まれた稚魚と一緒です。数は少なかったのですが大きくなってきましたよ。繁殖を楽しむことのできるメダカの仲間たち。お家でもチャレンジしてくださいね。
白黒のまだら模様に赤い斑紋が特徴のアカボシゴマダラ。元々はベトナムや中国、朝鮮半島などに分布していましたが、1995年頃に埼玉県で初めて確認、1998年に神奈川県で確認されて以降、関東を中心に各地に広がっています。
幼虫の食草がエノキのため、同じエノキを食草とする在来のオオムラサキなどと競合することが懸念され、特定外来種に指定されています。
長野県内でも松本市ではすでに分布が拡大しているそうで、公園でも今回が2例目の発見となります。きれいな蝶ですが、生きた状態での捕獲や移動、飼育は禁止されているので、ご注意くださいね。
変わって、あづみの学校理科教室の昆虫展示コーナー。先日捕獲したちびカブ君は、カナブンやハナムグリたちと同居しています。仲良く昆虫ゼリーを食べている姿が観察できますよ。
新しく仲間入りしたのはミヤマクワガタ。里山文化ゾーンで見つけたものです。小さい個体ですが、頭部と大顎の渋いフォルムは健在です。長生きさせるのが難しいクワガタですが、たくさん見てもらえると良いですね。
少し前、ヌマトラノオの花についていたセミの抜け殻を紹介しましたが、今日もいくつか見つけましたよ。最初はガクアジサイの葉の裏についていた抜け殻。お花まであと一歩のところで辿りつけなかったようです。
チダケサシは、乳茸を茎に刺して持ち運んだのが名前の由来と言われています。これを最初に見ていたら〝ヌケガラサシ〟になっていたかも?
オミナエシにはアクロバティックな姿勢でぶら下がっていました。この状態でも羽化できたのが凄いですね。皆さんも段々花畑で探してみましょう。
オオセイボウは青緑色の金属光沢が美しいハチの仲間です。泥で巣をつくるスズバチの巣に寄生しますが、スズバチの幼虫に寄生するのか、スズバチの餌に寄生するのか、いろんな情報があるようです。
フサフジウツギ(ブッドレア)にやって来たのはアサマイチモンジ。イチモンジチョウによく似ていますが、白斑がより明瞭なところで見分られるようです。